防災備蓄スペース設置事例で学ぶ安全なオフィス環境づくり

 

こんにちは!
大阪府大阪市を中心にオフィス環境づくりを支援している大阪オフィス内装工事.comです。

今回は、関西のセキュリティ管理事業の企業様から、関連不動産が保有する分譲マンション内のエレベーターに防災備蓄用のキャビネットの設置工事の依頼がありました。

停電や地震などでエレベーターの緊急停止が起こった場合、長時間、エレベーター内に閉じ込められてしまう可能性があります。
緊急時に、救出まで乗員の健康状態を維持するため、エレベーター内に防災備蓄品を設置することが重要です。

この記事では、今回依頼のエレベーターに防災備蓄品スペースを設置する施工の内容や、本当に必要な防災備蓄品の内容、オフィスの備蓄スペースの確保など解説しています。

 

省スペースで設置するエレベーター防災備蓄キャビネット

合計200世帯以上のマンションのエレベーターに設置依頼があり、まずは現地調査。
今回はコーナー型のエレベーターキャビネットではなく、エレベーター乗員が多い場合や、省スペースが可能なフラット型のキャビネットを設置することになりました。

防災備蓄エレベーターキャビネット設置

床面設置のため、不要な部分の既存カーペットの一部をカット。

防災備蓄エレベーターキャビネット設置
省スペースで、乗員の最大定員を減らさずに設置できました。

防災備蓄エレベーターキャビネット設置

防災備蓄品の設置も完了し、緊急時に備えた災害対策ができて安心です。

 

本当に必要な防災備蓄品とは

オフィス防災備蓄

ライフラインが途切れた場合にとても重要な防災備蓄品。オフィス環境も備蓄スペースを充実させることで、大切な従業員の命を守ることができます。

いざとなったときにどんなものが必要か、改めて確認をしておきましょう。

10年保存の備蓄飲料水・非常用食料

備蓄用の飲料水は最低5年からありますが、10年保存の飲料水は入れ替えの手間が短縮され、長期保存するには最適です。
非常用食料においては、10年以上保存できるものも多くあり、柔らかい食品やアレルギー物質不使用の食品もあるので、お年寄りやアレルギーを持つ人が食べられる食品も多くあります。

携帯用トイレ・生理用品

災害時に重宝される携帯用トイレや生理用品は、防災備蓄品として必須です。
エレベーター停止から再開するまでに、それほど時間がかからない場合でも、排せつを我慢することは非常に難しく健康被害をきたす可能性もあるため、携帯用トイレや生理用品は必ず備蓄しておきましょう。

備蓄スペースに広さがある場合は、おむつを備蓄することで、長時間の閉じ込めに遭った場合に活用できます。

防寒対策のアルミブランケット

真冬など、寒い季節に災害が起こった場合、暖をとるための対策も必要です。
毛布やブランケットなどの布製の防寒グッズは、かさばって備蓄スペースに収納できない可能性もあるため、アルミブランケットの備蓄が最適です。シャカシャカと音が鳴るタイプのアルミブランケットは、避難時に音がうるさく眠れない可能性があるため、音が鳴りづらい防音性のあるアルミブランケットを備蓄しておくとよいでしょう。

冷感スプレー・冷却シート

猛暑日など、暑い季節に災害が起こった場合、空調も止まってしまう可能性があります。
熱中症を引き起こさないように、暑さ対策として冷感スプレーや冷却シートも備蓄しましょう。

LEDランタン・懐中電灯

停電で真っ暗なエレベーターに閉じ込められてしまった場合、防災備蓄をしていても視界を奪われた状況では、使用する際に困難が生じます。最初に手に取る備蓄品として重要な役割を果たすや懐中電灯を必ず備蓄しましょう。

入れ替えの手間の短縮をするために、消耗しにくいLED仕様の備蓄品がおすすめです。

救急セット

地震などで、一定の揺れを感知した場合、エレベーターは停止する仕様です。緊急停止をした場合、突然のことで転倒してけがを負ってしまうケースもあります。
消毒液や包帯、絆創膏など外傷を手当てするものから、長時間の閉じ込め時に、頭痛や体調不良を引き起こす可能性もあるので、頭痛薬やかぜ薬なども備蓄しておくと良いでしょう。

ウェットシート(体拭きシート)・ドライシャンプー

数日間にわたって、エレベーターに閉じ込められてしまった場合、衛生管理ができないことが精神的ダメージにもつながります。体拭きシートやドライシャンプーを備蓄しておくことで、最低限の身体の衛生管理ができます。

携帯用歯磨き

避難時は数日間オフィス待機をする可能性があるため、歯磨きができないと感染症のリスクが高まります。そのため、防災用の敬愛歯磨きセットを備蓄しておきましょう。

携帯ラジオ

災害時は、スマートフォンなどの通信も途切れてしまう可能性があります。
外部情報が遮断されてしまった場合、救助情報も入ってこないことがパニックを引き起こしてしまう要因です。緊急時、冷静に行動できるよう携帯ラジオを備蓄しておきましょう。

ホイッスル

エレベーターが緊急停止した場合、まずは非常ボタンやインターフォンで救助を呼びますが、停電した場合に非常ボタンを使用できないケースがあります。
ほとんどの場合は、エレベーターの非常用バッテリーが備わっているため救助を呼べないといったことはありませんが、大地震などで電話回線の混雑や停止があった場合、救助を求める手段が失われてしまいます。
建物の近くにいる人や、近くにいる救助隊への呼びかけのためにホイッスルの備蓄も必要です。

 

オフィス防災備蓄品の置き場所はどうする?

これらの備蓄品の置き場所として倉庫を活用するのが定番ではありますが、オフィス規模によっては倉庫などの収納スペースを十分に確保できない場合も少なくありません。そういった場合に、どのように防災備蓄品を置くスペースの確保をするとよいか解説します。

オフィスのデッドスペースを活用

オフィスの階段下や会議室・執務室の一角などのデッドスペースを活用し、うまく防災備蓄品の保管をすることで、普段の業務を邪魔することなく、災害に備える対策ができます。

壁に収納スペースを埋め込む

建物の構造やオフィスビルの契約内容によっては、壁に埋め込みをする形で収納スペースをつくることも可能です。新たに防災備蓄用のスペースを作り出すことで、普段の業務スペースを圧迫することなく、防災備蓄が可能です。

フェーズフリーで業務スペースに馴染ませる

フェーズフリーとは、普段と緊急時などの「もしも」の2つのフェーズに境界線をつくらず、フリーな状態にするという考えのことを指します。つまり、普段から使うオフィス家具やオフィス用品を緊急時でも活用できるものを利用することです。例えば、モバイルバッテリーやポータブル電源を普段から持ち歩くことや、普段使用するデスク下に防災備蓄品を備えておくことで、フェーズフリーに災害時に備えることができます。

近年では、防災備蓄品を備える専用デスクなどのオフィス家具もあるため、緊急時に備えたオフィスインテリアに変更することも方法の一つです。

 

オフィスの防災備蓄品の管理はどうする?

では、企業が防災備蓄品を管理する際に注意するべきポイントの解説をします。

必要な備蓄品目を把握する

災害時、非常食や飲料水、携帯用トイレなどのオフィスに必要な防災備蓄品としてそろえておくべき品目を把握することが重要です。従業員人数に合わせてストックが足りているか、保管期限が過ぎてしまっていないかを把握して、定期的に見直しをする必要があります。

適切な備蓄量を把握する

従業員数や避難日数により、適切な防災備蓄量は異なります。企業は、正社員・アルバイト・パート・派遣社員など、オフィスに出社している人数分、最低3日分の備蓄品を用意する必要があります。1人当たらいの備蓄品量の把握と、人数分の用意ができているか把握しましょう。

特に、増員をしたのにも関わらず、備蓄品の数を増やし忘れてしまうというケースは多いので、注意しましょう。

各エリアへの配備

複数エリアに事務所を持つ企業は、すべてのエリアに防災備蓄品や防災備蓄スペースの配備をする必要があります。災害が起きてしまうと、配送業者などの物流網がストップしてしまう可能性が大きいので、物資を配送することは難しいため、必ず各エリアの事務所ごとの防災備蓄をしましょう。

管理者を明確にして周知する

防災備蓄品の管理や、状況把握をする担当者を決めておきましょう。複数エリアに事務所がある場合は、各エリアごとに管理者を設定するか、本社一括で管理をするなど、明確に決めておく必要があります。

 

オフィス防災備蓄スペースの見直しをしよう

エレベーターに限らず、防災備蓄品を設置するスペースの確保は重要です。近年でも大きな地震や災害のニュースが多くある中、内閣府の政策の一つで企業防災(オフィス防災)が推進されています。

もちろん、防災備蓄品の設置がないからといって企業が罰せられることはありません。しかしながら、企業側はオフィス環境の防災備蓄スペースの見直しをすることで、普段から安心して働けるオフィス環境を提供できるため、従業員からのエンゲージメントを高める効果もあるでしょう。

私たち、大阪オフィス内装工事.comは、オフィスの防災対策や防災備蓄スペースの提案を行っています。緊急時に備えた適切なオフィスの防災対策を知りたい方は、お気軽にご相談ください。

また、大阪オフィス内装工事.comを運営する黒田生々堂は、定期的にオフィスの災害時に役立つ情報を伝える防災セミナーを行っています。2024年9月にも開催予定ですが、7月に開催した防災セミナーの様子はこちらからご覧ください。

【企業向けセミナーレポート】災害時を想定した体験型防災セミナー

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