手すり工事でオフィスをバリアフリー化

 

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大阪府大阪市を中心にオフィス環境づくりを支援している大阪オフィス内装工事.comです。

プラスチック製品の製造をする大阪市の企業様の依頼で、清掃員のシルバー人材の雇用に向けてオフィスのバリアフリー化を図るため、階段に手すりを設置する工事を実施しました。

この記事では、今回の手すり工事の導入の流れや手すりの材質の種類について、オフィスバリアフリー化が必要な理由、バリアフリーオフィスの内装例を紹介していますので、ぜひ参考にしてください。

 

高齢者のためのオフィスバリアフリー化

オフィスバリアフリー
今回は、1階から3階まですべての階段に手すりを設置しました。

まず、手すりの設置位置を決めてブラケットを設置します。壁の材質によって工事の方法の違いがあり、取り付ける箇所の下地位置の確認が必要です。

次に、手すり本体の設置をします。ステンレス製の本体を取り付けることで、衝撃に強く頑丈なつくりのため安心です。体重をかけてもぐらつきが出ないように、丁寧にしっかりと固定します。

オフィスバリアフリー

最後に、滑り止めにもなる樹脂カバーをつけることで、事故を抑制します。

オフィスバリアフリー

手すり工事をするだけでも、使用する製品の材質の選定や、建物の状態を確認する必要性があります。

特にバリアフリーを目的とする場合には、万が一の事故につながらないよう細心の注意を払うことが重要です。

 

バリアフリーに最適な手すりは?材質の種類と特徴

手すり材質の種類は主に、木製、プラスチック製、ステンレス製の3種類です。それぞれの特徴をまとめました。

木製の手すりの特徴

温度変化の影響を受けづらく、冬でも冷たさを感じづらい特徴があります。木は水に弱いため、水回りなど水を使用する場所には向きません。

プラスチック製の手すりの特徴

水に強く、軽い材質のためトイレなどの水回りにおすすめ。ただし、濡れやすい場所では滑り止め加工などをする必要があります。

ステンレス製の手すりの特徴

頑丈で錆びにくく、階段手すりに向いています。熱を伝えやすい材質のため、樹脂コーティングをする必要があります。

上記を参考にした場合、ステンレス製の丈夫なタイプがオフィスのバリアフリー化で最適な材質に感じますが、設置個所や目的、用途に合わせて手すりの材質を選ぶとよいでしょう。

 

オフィスのバリアフリー化が必要な3つの理由

オフィスバリアフリー

オフィスバリアフリー化は、近年オフィスに取り入れる企業が増えてきています。高齢者や障害をもつ人が働きやすい環境をつくる「オフィスのバリアフリー化」が必要とされる具体的な3つの理由を解説します。

オフィスのバリアフリー化が必要な理由①バリアフリー新法の改正

2006年12月に施行された「バリアフリー新法」では、障がい者や高齢者がスムーズで安全に公共交通機関や建築物内を、移動できるようにバリアフリーへの適合を義務化しました。

病院・学校・オフィス事務所などの特定建築物に値する建物は、利用円滑化基準適合の努力義務が課せられています。2018年11月に改正され、さらなるバリアフリー化への取り組み強化が求められるようになりました。

オフィスのバリアフリー化が必要な理由②障がい者雇用促進法の改正

「障害者雇用促進法」は、障がいのある人が能力と適性に基づいた職業に就き、自立した生活を送れるようにすることを目指すための法律です。

2015年に「障害者雇用促進法」が改正され、一定数以上の従業員がいる企業は、身体障がい者・知的障がい者・精神障がい者の雇用を義務づけられました。

従業員数に対し、法定雇用率以上の雇用が義務付けられているのですが、今後も法定雇用率は引き上げられる予定です。

オフィスのバリアフリー化が必要な理由③ユニバーサル社会実現推進法の制定

「ユニバーサル社会実現推進法」は、すべての国民が年齢や障がいの有無に関わらず、等しく基本的人権を持つ個人として尊重される社会を目指すため、2018年に制定されました。

障がい者や高齢者を含む誰しもが自立した日常生活や社会生活を送れるよう、誰もが安全で利用しやすい施設や製品を導入することが求められています。今後のオフィス環境についても、誰もが快適に働ける空間づくりを心がけることが大切です。

 

バリアフリーとユニバーサルデザイン

バリアフリーとよく似た「ユニバーサルデザイン」。高齢者や障がい者など誰もが働きやすいオフィスにする上で覚えておきたい言葉です。混同する人も多いようですが、似て非なる内容です。

ここではバリアフリーとユニバーサルデザインの違いについて解説します。

バリアフリーとは

身体的にハンディキャップのある障がい者や高齢者が、生活に支障のある障がい物を減らして、環境を整えるのがバリアフリーです。例えば、車いすの人が問題なく移動できるよう階段からスロープに変更して、困難を減らす環境にすることなどが挙げられます。

ユニバーサルデザインとは

障がい者や高齢者だけでなく、健常者を含む誰もが使いやすいデザインにすることを追求することがユニバーサルデザインの考えです。例えば、車いすの人でも手を使わず開けることができ、重い荷物を抱えた健常者にとっても利便性のある自動ドアの設置をすることなどが挙げられます。

バリアフリーとユニバーサルデザインの両方の概念を持って、オフィス環境づくりに反映することをおすすめします。

 

バリアフリーオフィスの内装・レイアウト例

オフィス内のバリアフリー化が促進されていますが、実際どのような取り組みを実施すればよいのでしょうか。

階段の上り下りを助ける手すり工事以外にも、オフィス内のバリアフリー化で導入できる、内装やレイアウトの参考例を紹介します。

床のフラット化

オフィス内の床を段差がなく、できるだけフラットにすることで車いすの人でも安心して働くことができます。身体に障がいがある人だけでなく、健常者もけがをして歩行が困難になった場合などに、ストレスを感じず働けます。

また、OAフロア化にすることで、オフィス内の配線に足を引っかけてしまうようなリスクがなく、誰もが安心して利用できるオフィス環境づくりができます。

OAフロアとは?オフィスフロアリニューアルで快適空間に

車いす用トイレの設置

出入口や個室内の面積が広く、トイレ用手すりや背もたれなどがある車いす用のトイレを設置することで、障がい者でも問題なく利用できます。高齢者が利用する場合も、安全に利用できるため安心です。また、車いすに座りながら手を洗うことを想定した高さの洗面台や、センサー付きの蛇口、荷物が置けるスペースの設置など、誰しもが利用に困らない設計のトイレ設備をつくることで、オフィスのバリアフリー化が実現できます。

通路幅を広げるレイアウト

トイレだけでなく、オフィス内の通路幅を見直すことが重要です。オフィスの出入口、エレベーター幅、各通路、階段幅、執務室内の動線など、オフィス内の人が行き交うすべての通路幅を、車いすの人が問題なく通ることができるレイアウトにすることで、誰しもが使いやすいオフィス環境をつくれます。執務室内の動線などは、デスクの配置やオフィス家具の変更で改善する場合がありますが、入居しているオフィスビル自体の問題であれば、バリアフリーを考慮したオフィスビルのテナントに移転することも手段の一つです。

スロープを設置

オフィスの出入口やオフィス内に、数段の階段がある場合は、スロープを付けることで車いすの人やけがで歩行が困難な人にとって、安全に移動できるオフィス環境にできます。スロープと合わせて手すりを設置すると、より利便性が高まります。

横開き半自動ドア

外開きやうち開きタイプのドアの場合、車いすの人や歩行が困難な人が開閉しにくいため、横開きタイプのドアを設置すると良いでしょう。さらに、手動ではなく、手をタッチするだけで開く半自動ドアを導入することで、利便性の高いオフィス環境をつくることができます。

デスク周辺の最適化

車いすの人が利用しても不便を感じないデスク周辺にするためには、デスクの高さや幅を配慮する必要があります。デスク同士の間隔も狭すぎるとスムーズな移動ができないため、問題なく移動できる間隔を保ちましょう。たこ足配線などコンセントの差込口が、床に置かれている場合は利用しにくいため、コンセントを内蔵できるタイプのデスクを導入するとよいでしょう。

案内表示

オフィスフロアがいくつもある場合など、会議室や執務室への誘導をする案内版を設置することで、オフィス内を迷わず移動でき、歩行が困難な人に役立ちます。また、案内表示の一つに、各部屋の前にピクトグラムなどを用いたサイン設置することが多いですが、色盲の場合、色で判断できないため、形や文字で誰しもが理解できる表現で表すことが重要です。場合によっては、点字や音声アナウンスなどで誘導する案内をする工夫も必要です。

カーブミラー

多くの人が行き交うオフィス内では、従業員同士がぶつかってしまわないよう工夫が必要です。特に車いす移動や、高齢者の場合は急な衝突から身をよけることができず大けがを負ってしまう可能性もあります。オフィス家具が並んで見通しが悪い場所や、通路の曲がり角にカーブミラーを設置することで、お互いの場所を確認しあうことができるので、衝突によるけがを防ぎ、安全なオフィス移動ができます。

照明スイッチ

照明スイッチにもバリアフリーに配慮する必要があります。車いすに人でも届く高さに照明スイッチを設置する方法や、人の動きを感知して照明がつく人感センサー付きの照明に変更する方法もあります。また、力を入れなくてもよい接触式のスイッチにすることも効果的です。

リフレッシュルームの導入

単に利便性の高いオフィス環境にするだけではなく、従業員同士がコミュニケーションをとって意見交換をすることが、オフィスのバリアフリー化にとって不可欠です。リフレッシュルームは休憩を取る目的以外にも、従業員同士がコミュニケーションを図る場所として活用でき、オフィス改善の意見を引き出すために効果的です。

 

オフィスのバリアフリー化で誰もが働きやすい環境に

少子高齢化社会が進むなかで、高齢者雇用は増えているようです。また、障がい者雇用促進法が改正されてから、障がい者雇用も増加傾向にあり、働く高齢者や障がい者の方のために、オフィスのバリアフリー化や安全なオフィス環境づくりを意識する必要があります。

さまざまなオフィスのバリアフリー化に向けた内装やレイアウトの例を紹介しましたが、実際にはもっと多くのバリアフリー対策があります。しかしながら、本当に必要となるバリアフリー対策の見極めは、従業員とのコミュケーションの中で生まれます。現状、オフィスに足りていない設備や困っていることを、ヒアリングし意見を反映させて実施することが大切です。

また、平常時だけでなく、災害時におけるバリアフリー対策など、さまざまなシチュエーションを想像して導入することも重要です。設備などの物質的なバリアフリーの導入だけでなく、精神面を考慮したバリアフリー対策の導入を図り、誰もが快適に過ごせるオフィス環境づくりを目指しましょう。

 

 

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